山内病院 看護部
看護部理念
- 患者さんやご家族にとって、より健康状態に到達できる看護を提供します。
- 患者さん一人ひとりを大切にする安全・安心の看護を提供します。
- 患者さんが住み慣れた地域でその人らしい生活ができるように地域と連携を取り、チーム医療に努めます。
- 豊かな人間性と看護実践力を向上させるために自己研鑽に努めます。
- 一人ひとりが費用対効果の意識を持ち、病院の健全・円滑な運営に寄与します。
看護部長挨拶
令和7年3月1日より、山内病院の看護部長に就任しました小林裕子です。これまで、徳洲会グループ病院の急性期領域で20年間、さまざまな経験を重ねて参りました。その中で、病気と向き合い、病気を受け入れ、治療をする患者さんから教わったことがあります。それは看護の知識や観察力だけでなく、個人の些細な変化や思いに気づくことが、看護には必要であるということです。
世の中は「人生100年時代」となり、医療はさまざまな形へと変化を求められています。看護師に求められる役割は大きく重要となります。さらに在宅看護の視点・地域看護の視点などコミュニケーション力や実践力など個々の人間力を高め、相手を理解し、さまざまな角度から考え判断し実践できる看護部を目指して参ります。当院の医療・看護・介護に貢献していきたいと考えています。
山内病院は、藤沢市のこの地に昭和2年に開設され歴史ある病院であり、2022年には徳洲会グループの一員となりました。当院は、一般病床20床・地域包括ケア病床26床・障害者病棟53床、外来(内視鏡・訪問看護)、透析室、健診センターがあり、予防医療から治療、介護までケアが提供できる体制に整っています。今まで以上に、地域の皆様、そして職員が「ここに来て良かった」と安心できる病院であり続けられるよう、努力して参ります。
部署紹介
一般病棟
当院の一般病棟は、一般急性期病床と地域包括ケア病床で構成される混合病棟で、病床数は46床です。
一般急性期病床は内科系6科と整形外科の計7科の混合病床です。当病棟に入院される患者さんの疾患は、肺炎、尿路感染、心不全、癌、腰椎圧迫骨折など多岐に渡ります。病状は急性期から慢性期、終末期と様々です。一般急性期病床では、急性期治療を中心に、嚥下訓練、褥瘡ラウンドなど、専門的知識を持ったスタッフによる個別の介入し、適切なケアを提供しています。
地域包括ケア病床では、急性期治療を終えた患者さんのリハビリテーションと在宅環境の調整を行っています。患者さん・ご家族が望む場所に退院できるよう、院内外の様々な職種と連携を取りながら支援を行っています。また、看護助手主催の季節のイベント、体操など実施し、患者さんが明るく過ごせるような工夫をしています。「ありがとう」と言って退院していかれる患者さんやご家族の笑顔は、私たちの職員のやりがいにもつながっています。
障害者病棟
障害者病棟とは、重度の意識障害、肢体不自由の方、神経難病の方などの方を対象とし、集中的な医療を必要とする患者さんのためにトータルケアを実践する専門病棟です。入院期間の制限はなく、長期にわたる患者さんも少なくありませんが、ご自宅や施設への退院も可能で、患者さんの状態にあわせ対応しています。
自ら言葉を発することが困難な患者さんが多いため、スタッフはより一層観察力を行使し、その思いを汲みとることで、その患者さんにとって何が大切かを考えながら日々看護にあたっています。
当病棟には、あらゆる世代、様々な立場のスタッフ、さらには子育て世代のスタッフも多く在籍しており、活躍しています。「安心、安全、安楽の3つの安らぎをもとに入院生活を支援」「働きやすい魅力ある病棟づくり」「ムリ、ムラ、ムダのない業務改善」を3本柱とし、お互いが声をかけあい、尊重しながら協力して働いています。
外来
外来看護師は医師の処置や診察の介助、採血や点滴などの処置、検査説明から造影・内視鏡などの検査介助、救急車の受け入れを含む入院対応、訪問看護など、その役割と業務は多岐に渡ります。
外来には魅力がありますが、一つの部署にいながら多種多様な業務に携わることが出来るのも当院外来の魅力の一つです。外来スタッフは子育て世代が多く、皆が協力しながら仕事と子育てとの両立を図っています。積極的なディスカッションがモットーとしており、コミュニケーションが図りやすい職場環境であることも特徴です。
徳洲会の一員になったことで急性期病院などでの研修が可能になり、より高度な技術や医療を学べる環境も整いました。そのため、プライベートを大切にしながら資格の習得などのスキルアップも可能となりました。クリニックのように患者さんに近い立場での地域医療を共に目指してみませんか。
内視鏡
当院の内視鏡室では、上部内視鏡検査、下部内視鏡検査、胃瘻交換などを実施しています。内科および健診も対応しており、常勤の内視鏡医指導のもと日々技術と知識の研鑚に励んでいます。
内視鏡スタッフは外来業務にも従事しており、検査予約から検査、検査結果まで患者さんと携わる機会が多く、患者さんとの信頼関係を築きやすくい環境が整っています。そのため、、検査時の不安の軽減し、一貫したケアを提供できる点が特徴といえます。
今年度からは臨床工学士も内視鏡業務に加わったことで、他職種連携、互いの知識や技術の共有が図れるようになり、より活気のある場となりました。また、内視鏡技師も輩出しており、資格習得や急性期次病院への研修などスキルアップの場も拡大しました。学んだ知識や技術をスタッフに還元し、スタッフ全員の成長を目指しています。現在は臨床工学士が機械や処置を扱うことは多いですが、当院の内視鏡看護師は、看護師自身が内視鏡に関わる処置や機械操作等を行えるよう、体系的な教育を受けていることも特徴です。
徳洲会の一員になったことで、当院における内視鏡での検査や治療は今後更に発展していくことが期待されます。内視鏡経験の有無にかかわらず、それぞれのキャリアや知識を生かしながら、患者さんにとってより安全で安心できる内視鏡を目指しませんか。
透析室
当院の透析室は2023年立ち上げのため、大変きれいで明るい環境となっております。透析台数は12台と小規模ですが、だからこそ患者さん一人ひとりへ寄り添い、最適な透析療法を提供できるよう、医師・看護師・臨床工学技士・薬剤師・栄養士等のチームで日々治療を行っています。
一般病棟・地域包括ケア病棟・障害者病棟を持つケアミックス型病院のため、外来通院患者さんだけではなく、入院患者さんの透析治療にも対応しております。また、透析に関する勉強会も定期的に開催しており、透析未経験の方や専門的に知識を深めたい方にとっても働きやすい環境が整っています。
健診センター
健診は健康状態を確認し、体の異常を早期に発見できる絶好の機会となります。健診看護師は、受診者が病気を予防し、健康的な生活を続けられるようサポートしています。診察の介助、計測、採血を行い、受診者が安心して健診を受けられるように努めるとともに、スムーズに結果をお届けできるよう、関連部署のスタッフとチームワークを高め、連携を図っています。また、企業へ出張し、ワクチン接種会場を設営して予防接種をも行う業務も担っています。
病院や検査に慣れておらず、不安や緊張を抱えた方、疾患・障害を抱えた方など、様々な受診者に対して分かりやすく丁寧な説明を心掛け、その方の個別性を大切にした対応に努めています。さらに、健康に関するご相談や保健師による該当健康保険組合に加入されている方を対象とした保健指導もを行っており、病気の発症予防や健康の維持・向上にも取り組んでいます。
健診看護師は少人数体制ですが、すぐに相談し合える温かい雰囲気の職場です。細やかで柔軟な対応を心がけ、一人ひとりのアイデアを活かしながら、質の高い健診看護を目指しています。